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JEMCO通信

2024-10-17 生産の基本論

生産の基本論~ものづくりの達人になるためにおさえるべきツボ~【第8回 5Sについて】

文責:ジェムコ日本経営 コンサルタント 原 正俊

皆さんは、「IE」という言葉をご存じでしょうか?IEは、Industrial Engineering の略称で「生産工学」などと呼ばれ、「生産性向上」と「原価低減」を行うものです。これからこの「IE」の考え方に関する情報をコラムでお届けしてまいります。
8回目の今回は、「5S」についてです。


5Sが実践できているか?

多くの工場を訪問して、乱雑な作業場をお見かけすることがあります。5Sについての看板やポスターは良く見かけます。「5S実践中」とか「5Sできれいな職場作り」とかのスローガンを掲げているのはいいのですが、本当に実践できているところは少ないのかもしれません。

よく見かける3つの光景

5Sができていない工場の中を見ると、あちらこちらに工具やら材料やらが散乱しています。切り粉や端材が床にたくさん落ちていることさえあります。掃除をしているのか疑いたくなることがありますし、設備や工具が使い易い状態になっているのか疑問です。
よく見かける光景が下記の3つのようなことです。それが当たり前になってしまっているので問題と感じられないのではないでしょうか。
①もう使わないモノがいつまでも置いてある・・・余計なスペースを占めている 棚が一杯
②ものがあふれて床に直置きされている・・・作業性が非常に悪い
③いずれ使うものもホコリが被っている・・・使う前に整備や洗浄が必要

5Sの基本は「整理」と「整頓」

5Sの基本は「整理」と「整頓」。これを徹底するだけでも工場の中は見違えるようになります。
まずは必要なものと不必要なものを区別しましょう。そして不必要なものを片付けてしまいましょう。次に必要なものを使い易く置き直しましょう。
カゴや容器を高く積み上げているのは危険であり、見通しが悪くなるという点でも問題です。通路がきちんと確保できていないのは通行と運搬に支障をきたします。整頓ができていればモノを探すというムダを省くことができます。
「整理」「整頓」ができていないことが、どれほど多くのロスを生んでいるのかを再認識してください。

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