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JEMCO通信

2024-12-12 コンサルティング トピックス

VE(Value Engineering・バリューエンジニアリング)と新商品のコストダウン

文責:ジェムコ日本経営

経営管理⼿法の⼀つにVE(Value Engineering・バリューエンジニアリング)があります。ここでは、VEについて、そして、新商品のコストダウンについてVEを活用するときのことを考えてみます。

VE(Value Engineering・バリューエンジニアリング)とは

「VE(Value Engineering・バリューエンジニアリング)」とは、製品やサービスの「価値」を、それが果たすべき「機能」とそのためにかける「コスト」との関係で把握し、システム化された⼿順によって「価値」の向上をはかる⼿法です。

VEのコスト低減の成果の大きさが注目

VEは、1947年⽶国GE社のL.D.マイルズ氏によって開発され、1960年頃わが国に導入されたといわれています。当初はメーカーの資材部門に導入され、そのコスト低減の成果の大きさが注目されました。その後、企画、開発、設計、製造、物流、事務、サービスなどへと適⽤範囲が広がるとともに、あらゆる業種で活⽤されるようになりました。

新商品のコストダウンとVE

たとえば、新商品のコストダウンについてVEを活用するときのことを考えてみます。
コストは設計の段階で、70~80%決まるともいわれています。設計仕様を織り込んだ図面が完成すると「人、モノ、カネ」が動き、実コストが発生しはじめます。また、図面以上の品質のものは生まれないため、「設計仕様」の質を高めることこそが本質的なコストダウン実現の鍵を握ります。
しかし、経験値に基づく方法や即物的な解決策では、持続性に欠けるという問題があり、機能追及を軸に進めるVEの考え方を取り入れなければ、価値向上は実現できません 。

VEを他の手法と融合させて実施するメリット

企業として本質的かつ持続的にコストダウンを実現するにはVEが必要ですが、その時の他の手法と融合させて進めることがポイントです。
VEは「価値工学」とも言われます。対象物の設計面に対する直接的なコストダウンの手法です 。ものが具現化される源流までさかのぼり、その機能や働きを中心に考えて思考を広め、価値の向上を図ります。
そこで重要になるのが、VEを他の手法と融合させて実施することです。その手法とは例えば、コスト分析、ティアダウン、標準化、固定変動化 、製造改善などです。
VEは他の手法と融合させて活用することでコストダウンを実現するだけでなく、企業全体としてコストダウンを実現できる仕組みや体質を形成することができます。

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