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Case

導入事例

【私の経歴】

新人時代に本社と工場勤務ができたことは“財産”
様々なことから学んだ「人との向き合い方」芽生えた「社会インフラの一端を担う意識」〈後編〉

株式会社オカムラ 顧問 土志田貞一氏

Contents 01

インタビュー概要

ジェムコ日本経営とゆかりのある方の半生を紐解く「私の経歴」。今回ご登場いただくのは、株式会社オカムラ 顧問の土志田貞一氏。後編では、力を入れた仕事やジェムコとの取り組み、そしてこれからについてお聞きしました。

<略歴>
1975年 4月 株式会社岡村製作所(現・株式会社オカムラ) 入社 勤労部 配属
1988年12月 生産本部 第一事業部 戸塚工場長
1991年 3月 生産本部 第四事業部長
情報システム部長・経営企画部長などを経験後
2006年 6月 取締役企画本部長 兼 経営企画部長
常務取締役・専務取締役を経て
2019年 6月 取締役 専務執行役員
      コーポレート担当(経営企画部、情報システム部、購買部、業務改革部、広報室)
2021年 6月 顧問

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力を入れた取り組み
社名変更とともに作った行動指針と「オカムラウェイ」

2018年に岡村製作所から「オカムラ」に社名変更をしました。その時に行動指針を新たに作ることになり、そのプロジェクトを私が担当しました。その後、経営理念全体の見直しという方針になり、それが現在の「オカムラウェイ」になっています。

オカムラというと、オフィス環境事業のイメージが強いかもしれませんが、商環境事業、物流システム事業も行っています。それぞれの事業において商品のブランドは確立していますが、「これからはコーポレートブランドの確立に力を入れたい」という意見が出たことがきっかけです。

「オカムラウェイ」は、ミッション(経営姿勢)、オカムラ宣言(めざすありたい姿)、私たちの基本姿勢(大切にする価値観)の3つで構成され、全ての根幹には「人が活きる」という視点があります。その中でも基本姿勢は、「Shine」「More」「Imagine」「Link」「Expert」の5つのアプローチの頭文字をとって「SMILE」と呼んでいます。ミッションを実現するために従業員一人ひとりが日々の行動の拠りどころとするもので、中堅の社員を中心に考えてもらいました。今は後任に引き継いでいますが、このような取り組みに関われたことは有意義だったと思っています。

土志田氏の後ろ、壁に掲げられているのが「オカムラウェイ」

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ジェムコとの取り組み
「見れば分かる」ユーザー目線のマニュアル作成

経営企画部長だった時、初めてジェムコさんとお会いしました。印象に残っているのが、物流システムについての取り組みです。「オートストア」というロボットを使った自動倉庫システムがありますが、非常にご好評をいただいており、今後さらに販売台数が増えていくことが予想される中で、メンテナンス体制についても強化したい。電気などの基礎的な知識がある人であればだれでもメンテナンスができるようにしたい、という思いがありました。そのために、極端なことを言えば「初めての人でもそれを見ればすべてが分かる、というマニュアルを作ろう」と考えたわけです。

そこで、ジェムコさんにお手伝いいただきマニュアルを作成しました。今、そのマニュアルの運用が始まっています。現場に密着した取り組みをしていただき、保守部門にも喜んでもらっています。仕事にまじめに取り組むジェムコさんの姿勢と、ユーザー目線できちんと実行していただくところには感謝しています。

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これからのこと
「社会インフラの一端を担う」意識で半歩先を行く

コロナ禍で働き方が大きく変化するなか、「ライトサイジング」というキーワードで提案しています。オフィスに必要な機能を、必要な面積に「適正化しましょう」ということ。出社率が下がったからといって、単純にオフィスを狭くすればいいというのではありません。例えば固定席を廃止しフリーアドレスを導入する、電話ボックスのようなウェブ会議に適したワークブースを設置するなど、必要に応じて中身を作り替えないと効率的にオフィスを使うことができません。

社内でよく言っているのですが、「『オカムラは社会インフラの一端を担っている』という意識を持とう」ということ。そうすることで仕事にもやりがいが生まれます。座りすぎの弊害から話題になった「上下昇降デスク」は、オカムラは2015年に発売していましたし、テレワークで注目されている「ワークブース」はコロナ前の2018年に発売しています。世の中の2・3歩先を行くと早すぎる。早すぎると事業として上手くいかないこともありますからね。「世の中の半歩くらい先を行く」ということを意識しながらやっていきたいです。

個人的には今年70歳。顧問という形で会社に関わらせていただきながら、家では近所のお子さんに勉強を教えたりしています。自分自身も楽しみながら、誰かの役に立つことをできたらいいですね。この1年でこれから何ができるのか、模索していきたいと思っています。

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