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Case

導入事例

【私の経歴】

人とのつながりを大切に 関係する会社とも信頼関係を築き
“ONE TEAM”で仕事に取り組む<後編>

昭和電工株式会社 SPS改革推進部 シニアアドバイザー 水野義治 氏

Contents 01

インタビュー概要

ジェムコ日本経営とゆかりのある方の半生を紐解く「私の経歴」。今回は、昭和電工株式会社 SPS改革推進部 シニアアドバイザーの水野義治氏にお話をお聞きしました。後半は、昭和電工に入社されてから取り組まれた仕事や、困難をいかに乗り越えられてきたかなど、お話しいただきました。

水野義治 氏

Contents 02

一番力を入れた・成果があった取り組み
関係者と“ONE TEAM”で取り組んで結果を出した
発電設備の建設

大町事業所で10年半勤めた後、川崎事業所に異動になり、発電・電気・用水の運転管理業務に従事しました。老朽化していたボイラーを更新することになったのですが、併せて「電力会社に発電した電気を売る」という新しい制度への取り組みを行うことに。そのためのIPP(独立系発電事業者)用の発電設備の建設が決まり、既設の発電設備を運転しながら、大変大規模なIPP建設を行うことになりました。


川崎市からは環境に対する規制として、「NOx(窒素酸化物)、SOx(硫黄酸化物)、煤塵の排出量を既設のボイラーと同等以下に抑える」という条件が出されました。IPP用発電設備のボイラー容量は、既存のものの4倍以上になっていたので、非常に厳しい条件でした。当初考えていなかった紫煙対策も加わり、試運転はトラブル続き! 本運転に入った後も、発電停止のトラブルが発生し、そのたびに東京電力へ謝罪、説明に行くことになりました。夜中事業所へ向かったことも、中央操作室に寝泊まりしたことも数えきれないほど。息子から「(そんな大変な)親父の仕事だけはやりたくない」と言われたこともありました(笑)。


それでもメーカーや協力企業のみなさんの協力、社内では技術部・工務部・運転員の協力を得て、数年かけてこのトラブルを克服し、順調に運転することができました。いろいろな方々のそれぞれの分野での協力には本当に感謝してもし切れません。普段からお互いに信頼関係を築き“ONE TEAM”で仕事ができたからこそ、苦しい時期を乗り越えて成功に導くことができたと思っています。

Contents 03

事故から学んだこと
最重要なのは「人の安全確保」。
そして「迅速な指揮・命令」

社会人人生の中で、何度か事故対応を経験しました。事故にも様々なものがあり一概には言えませんが、事故対応は「人の安全確保」が最重要であることは言うまでもありません。そして「迅速な指揮・命令」が重要。事故の拡大を防ぐ処置、必要あれば非常対策本部を立ち上げたり、事故状況の正確な伝達を行うことも重要です。一つ一つの判断が大事になってきますが、このような場面で適切な行動をとるためには、マスコミ対応を含め、普段から訓練をしておく必要もあると感じでいます


事故後の対応も大事です。近隣住民一軒一軒を訪ね、謝罪したこともありました。

Contents 04

判断に迷う場面でどのように取り組んだか
正確な情報と意見をもとに決断をすることを意識する

適切な判断するためには、まずは「正確な情報を得ること」が重要だと思っています。そのためには、人からの報告に耳を傾けることが大切ですね。ごくまれに、把握していない不正確な情報を即答する人もいます。それでは正確な判断はできませんから、正確な情報を聞き、収集することに努めました。併せて、それぞれの分野の専門家に、「あなたはどう思うか?どうするか?」という意見をもらうようにしました。


それらの「事実」と「意見」をもとに、いろいろな状況を想定した後「決断する」。もちろん、思ったような結果にならないこともありました。すぐに頭を切り替えて次に進み、同じプロセスを経て決断する。常にこの繰り返しです。


このような中で、「やるべきことをやろう!あとは時間が解決してくれる」と常に心に言い聞かせていました。実際に時間が解決してくれることもありました。「人事を尽くして、天命を待つ」という心境でしょうか。


判断の中で一番きつかったのが、プラント停止に関わることですね。プラントは生き物。休ませなければならない状態になることもあります。それでも運転員は自分の“使命”として、なんとしてでも運転を継続させるべく頑張ってしまいます。ですから、これ以上運転継続すると安全確保が難しく、プラントへのダメージも大きくなると判断した時は「停止!」の指示をすぐに出すようにしました。

Contents 05

要職について常に意識してきたこと
「自分がつぶれないこと」そして
「他人をつぶさないこと」

「自分がつぶれないこと」。専門外、判断が難しいなど様々なことがある中で、自分自身が“押しつぶされそう”になることがあります。そうなると周りに迷惑をかけてしまうことも。まずは自分がつぶれないことを心がけました。


そして「他人をつぶさないこと」。人はそれぞれ固有の能力を持っています。100人いたら100人、1000人いたら1000人の、素晴らしい能力を如何に引き出し活かしていくか、ということを考えていました。そのためには明るい雰囲気をつくり、人の意見に耳を傾けることに注力しました。そして、これらは部下にも意識してもらいました。 あと、仕事は任せた方がいい! 任されるとモチベーションが上がり、頑張りますよね。これにより活気のある組織が生まれると思います。

Contents 06

ジェムコとの取り組み
驚くほど大幅な修繕費削減が実現しました

ジェムコさんを紹介されたのは事業所管掌役員の時。ある事業所でジェムコさん指導のもと、修繕費削減活動が行われていました。その事業所は定期的に大規模なシャットダウンメンテナンスがあるのですが、多額の費用がかかっていました。その費用について内容を確認したところ、長年妥当であると思っていた作業単価(重機使用を含む)が一般的な相場より高いのではないか、ということに。見直しをしてみたところ、削減金額はかなり大きなものに!大変驚いたことを覚えています。その後もう一か所の事業所でも、同様の取り組みを行いました。

Contents 07

これからのこと
健康第一で望んでいただける限り、さまざまなことに
力を尽くしたい

健康維持のために月10日程度は泳ぐように心がけています。健康第一で、まわりから望んでいただける限り、仕事は続けていきたいですね。また、学生時代の仲間や社会に出てから知り合った方々との関わりを大切にしていきたいですし、下手なゴルフもおさそいいただければ続けていきたいです。


結婚して、40年以上。仕事人間で妻には苦労をかけてきました。夫婦での国内・海外旅行も続けていきたいですね。そして、心穏やかに生活をしていきたいと思っています。

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