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Case

導入事例

【私の経歴】

座右の銘は「おもしろきなき世をおもしろく、すみなすものは心なりけり」
社員に自分に自信を持ってポジティブに生きることを伝えてきた<前編>

UBE株式会社 顧問 玉田英生氏

Contents 01

インタビュー概要

ジェムコ日本経営とゆかりのある方の半生を紐解く「私の経歴」。今回は、UBE株式会社 顧問 玉田英生氏にお話をお聞きしました。前半では、大学時代から、UBE入社のきっかけや新人時代、印象に残っている仕事などについてご紹介いたします。

<略歴>
1981年4月:宇部興産株式会社(現 UBE株式会社)入社
2015年4月:執行役員 
2018年4月:常務執行役員
2021年4月:専務執行役員
2022年6月:代表取締役
2024年4月:取締役
2024年6月:顧問

Contents 02

学生時代
部活を通じて学んだ“お互いさまの精神”

山口県出身で、大学は広島大学に進学しました。大学では法律の勉強もしましたが、熱心に取り組んだのは部活動。サイクリング部に属し、キャンプをしながら全国を回りました。部活動をするために、アルバイトをすることの繰り返しですね(笑)。私の座右の銘は「おもしろきなき世をおもしろく、すみなすものは心なりけり」。山口県の偉人、高杉晋作の言葉ですが、「世の中をつまらないと感じるかどうかは自分の気持ち次第だ」ということ。その精神でいろんなことにチャレンジしました。
UBE(当時は宇部興産)に内定を受けたあと、卒業直前の1月からは、2ケ月かけてオーストラリア・ニュージーランドを4000キロ弱走破しました。今から43年前のオセアニアは、日本人観光客が少なく、出会うのは現地の方か旅行客の方ばかり。その皆さんとの交流は、誰とでも恐れることなく話題をつくって会話することに対する自信となりました。また、一人旅だったので、オーストラリアではたくさんの人に助けられました。その経験から、「ほかの人が苦しい時は私が助ける」という“お互いさまの精神”が養われたと思いますし、会社ではチームワークを常に心掛けてきました。
当時UBEにはシドニー事務所があり、旅行中に立ち寄ると、UBE社員の日本人会にも参加させてもらうことになりました。入社前にもかかわらず温かく迎え入れられ、UBEの一員として参加できたことは、心に残っていますし、一層会社に愛着を持ったきっかけでもあります。

Contents 03

新人時代の出来事
入社からの10年間で3部署を経験

1981年に入社して、まず感じたことは「歴史がある企業」だということ。UBEは化学製品、機械などを製造するメーカーですが、創業は1897(明治30)年。石炭から始まった会社で、古い建物を大切に残して活用していたこともあり、人情味・愛情があふれている会社だと感じました。それは今でも続いているこの会社の魅力の一つだと思います。
当時は「10年で3部署」というローテーション制度がありました。最初に配属されたのは人事部です。新入社員の自分が、新入社員や内定者のお世話をしていましたね(笑)。入社から3年間人事部で採用に携わったので、当時入社した人たちのことは、今でもよく覚えています。
その後、UBEマシナリー(機械関連のグループ会社)で労使関係の正常化を図る業務や社員教育を行い、続いてナイロン営業の担当として新しい用途開発なども行いました。3部署とも全く違う業務内容で、必要な専門知識も様々でした。それらに対応するために自ら学ぶ時間を作り、知識を広げていったことは、その後の貴重な財産にもなりました。

「UBEは私の地元、山口の有名企業ということで親しみがありました」玉田氏

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自信をつけた仕事
人事部での制度・政策立案

10年で3部署経験した後、千葉工場での職務を経て、人事部労務グループに異動。人事施策の企画担当となりました。春闘における賃上げ、賞与交渉から就業規則の改定、人事制度改定など幅広く担当。同業各社との情報交換にも積極的に出席し、制度改定のあるべき論を社内で議論しました。
なかでも二つのことが、その後の制度・政策立案の自信となりました。
一つが会社業績と賞与額の関係をテーブルにして、それまでの賞与交渉から業績連動型へ考え方を変えた賞与制度を作成したこと。もう一つが、新たに就業規則集を見直し、労働協約の構成を考えて体系化したことです。
人事制度は最終的には社員一人一人に影響を持つものですから、よりメリハリがきいて、きめ細かなものを作っていこうとすると時間がかかるものです。その当時は、機械・セメント・石炭など、様々な事業があり事業構造が違いました。その中で、共通的で納得のいく制度を作るというのは苦労がある部分でした。

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ジェムコ日本経営とのかかわり
コンサルティングの重要性を認識する機会に

2010年頃、UBEでは工場でコンサルタントを使うことが少なく生産革新も手作り感がありました。このような中で、ジェムコ日本経営とのお付き合いも始まりました。さまざまなご提案をいただいていますが印象深いのが、コストダウン。計画的設備保全の視点から、山口県宇部市にある宇部ケミカル工場藤曲地区でジェムコの指導を受け、補修費の削減につながったことは、グループ会社を含めてコンサルティングの重要性を認識する機会となりました。成果をきっちり出していただいたということはもちろんですが、工場長などはなかなか相談相手がいないこともあります。そういう時に、コンサルタントの方と相談させていただく中で、「こういう視点で改善活動をしたらいいのか」と気づくことがありますよね。そして成功事例が社内でも広まっていくことはとても有意義なことだと感じました。

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