値上げトレンドでの購買の役割
文責:ジェムコ日本経営
総務省が2022年11月18日に発表した10月の消費者物価指数(CPI、2020年=100)は、変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が103.4となり、前年同月比で3.6%上昇したとニュース等で報じられました。今後電力代も大幅に上昇する見通しもあり、素材や購入品の価格は今後上昇する恐れが高く、年明けや新年度における単価改定では、購買部門にとって厳しい状態が続くと思われます。
今後の購買担当者の役割とは?
日本では、長い間デフレが続き、賃金も上がらない代わりに購入品の価格も大きく変動せず、購買担当者にコスト査定力や交渉力が弱くても、相見積もりや類似品との比較によってある程度価格の妥当性を確保することができ、大きな問題は発生しませんでした。
しかし、今後多くの取引先から値上げ要請が出てきた場合、購買担当者は「コスト上昇の妥当性の検証」と「価格の上昇を抑えるための打ち手の検討」等、外部支払い費の上昇を最小限に抑えるための役割を果たす必要があるのではないでしょうか。
取引先からの値上げ要請をチャンスに 購買部門のコスト管理能力を高めるには?
取引先からの値上げ要請は、資材費が上昇するリスクがある反面、「詳細コスト」や「取引先のコスト競争力」を確認するチャンスでもあります。購買担当者のコスト管理能力を強化することで、直近のコスト上昇リスクを最小限にすると共に、今後のコスト改善力を高めることができます。
ジェムコは、購買部門のコスト管理能力を高める為の、購買担当者の「コスト教育」や「コスト分析交渉支援」を数多く行ってきました。貴社が抱えている課題を解決するお手伝いができると考えます。お気軽にご相談いただければ幸いです。