企業の新工場・新施設建設計画・プロジェクトの円滑な推進を実現するためには? 「工場・施設建設時に必要なこと」「全体の手順・流れ」を把握しましょう
文責:ジェムコ日本経営
新工場や倉庫をはじめとして、諸施設の建設は 、企業経営において企業価値を向上させる最高のチャンスです。
とはいえ、初めて経験される方も多く、「新工場建設/新施設建設プロジェクト・新工場建設/新施設建設計画、立ち上げなどどのように進めるべきなのか?手順は?」「必要なことは?」「プロジェクトを進めるにあたって注意すべきことは?」など様々な疑問があるのではないでしょうか。
まずは、新工場建設・新施設建設時にすべきこと、全体の流れを把握しましょう。
目次
工場建設時にすべきこと①基本構想
そもそも、なぜ新工場・施設の建設が必要なのでしょうか?まずは、目的を明確にすることが重要です。
建物の概要を考えたり、事業シュミレーションを行うことは、この後すべきことのベースになります。
将来像の共有・ビジョンの設定、新工場・施設、SCMのありたい姿の検討などをしっかりと描きましょう。
新しく工場を建てるならその土地の法的確認・地歴調査など、そしてもし既存の工場を建て替えるなら、建物の診断(書類の有無、法的確認)も行う必要があるかもしれません。
工場建設時にすべきこと②基本計画
導入する設備・機器、システムの構想の検討をしつつ、生産ライン・動線・人員計画、また、建設計画概要とスケジュールの取りまとめなど、基本的な計画を策定していきましょう。
また、このような新工場の概要の洗い出しが終わったら、設計・施工会社の選定を早めに行っていくことも重要です。
工場の建設は、基本計画で設定したことに沿って行われます。
途中で「こうしたほうがよかった」と設計案を変更して予想外のコストが発生したり、プロジェクト全体スケジュールの遅延を起こすことがよく起こります。
また、実際に工場が完成し稼働し始めてから問題に気がついても、簡単には改善できないことも多くあります。
初期段階で明確なビジョン・計画をきちんと設定することが重要です。
工場建設時にすべきこと③基本設計
基本設計は工場の生産性を最大化し、従業員が働きやすい環境実現のためにも重要と言えます。生産性を高めるためにも、しっかりと基本設計を考えていきましょう。
基本計画の内容に基づいて、設計会社との契約内容の確認、レイアウトのすり合わせ、全体スケジュール管理などを行っていきます。
その都度、概算費用の把握と予算との整合性を確認することも必要です。
工場建設時にすべきこと④実施設計
基本設計に基づいて、建物の詳細設計の検討・確定をおこないます。建築確認など申請書類の作成も行っていく必要があります。設備関連の購入検討・確定も重要なこととなります。最終的に導入する設備、システム要件の検討をしましょう。
そして、しっかりと全体スケジュールを確定し、施工計画をの検討もしていきましょう。
工場建設時にすべきこと⑤交渉・契約
業者との交渉・契約を行っていく上では、まずは詳細見積の精査を行いましょう。業者を選ぶ際は見積もりに注目しがちですが、実績やその後のメンテナンスも考えた選定をしていきましょう。施工会社との交渉も重要になってきます。
そして、契約条件の精査をし、許認可関係書類の最終確認を行いましょう。
工場建設時にすべきこと⑥工事管理・監理
工事において、スケジュール遅延を起こすことで、予想外のコストが発生したりすることも考えられます。工事・納入・据付・運転までの全体スケジュール管理は重要です。
週次・月次工事進捗確認を行いましょう。また、設計など変更事項があれば、その検討と意思決定も早めに行うことで、ロスも少なくできます。
併せて、導入設備に関する調整、施工検査・竣工検査なども重要になってきます。
工場建設時にすべきこと⑦稼働準備
検査などが終了したら、工場を稼働できるようになります。本格生産開始に向けた全体スケジュール管理はもちろん、事前に設備や機器の試運転を行い、不具合がないか、問題が発生していないかなどをしっかりと確認しておきましょう。
試運転、システム動作などを確認・調整することは、生産開始に向けて、重要な工程となります。さらに、人員配置計画策定などを行っていきましょう。生産計画の調整や、人材育成も重要となってきます。
新工場建設を“一気通貫”でご支援
上記のようなことを自社でのみ行っていくことは、難しい部分も多くあるかと思います。期間内に新工場建設が進まないケースも発生しているとお聞きすることがあります。
ジェムコ日本経営は、施主となる皆様の立場で、経営・戦略的視点に立ち、施主主導での「最適な生産」「円滑な建設プロジェクトの推進」をご支援します。“一気通貫”でご支援いたしますので、新工場建設に関するお悩みや疑問は、お気軽にお問い合わせください。