今月のランキング | 日本の消費財製品はレベルが高い件
文責:ジェムコ日本経営 広報室 マーケティング担当 安村亜紀
◆今月のランキング
先月7月に大阪出張したときのこと。ミナミの街にいると中国語しか聞こえてこない。特にドラッグストア、ラーメン屋においては、東京以上の中国人の多さと爆買いっぷりに驚いた。物凄い物欲と消費力!!
一方、現在、夏休みシーズン。なぜか私の友人の北米旅行率が高くフェイスブックをみるとアメリカの消費者事情が沢山書いてある。それを眺めるにつけ、アメリカで人気の日本製品は、中国人の爆買い対象商品と殆ど変りないことに気づく。ついでに欧州の事情を調べてみると人気商品の顔ぶれは殆ど同じ。では、どんな日本の消費財製品が売れているのだろうか。SNSの情報を纏めてみた。
◆日用品
「紙オムツ」
特に香港や中国、アメリカでも、日本製の紙オムツがどこも品薄だという。買い占めているのは中国系の人。しかも日本産の紙オムツを、中国人が日本で買い占めて中国で転売して大儲けしているらしい。特に富裕層から絶大な支持。中国・韓国では、一度でも日本製の紙オムツを使うと、自国製品では赤ちゃんが満足しないという。日本製の「紙おむつ」は、世界的に見ても驚くほどの多機能で高性能。「ムレ防止」「フィット感」といった、言葉を発せない赤ん坊の要望を汲み取った見事な出来になっている日本製の紙オムツは、海外の競合製品と比較しても割高だが、世界各国から高い評価を得ている。
◆「爪切り」
外国の方に驚かれた、感動された日本製品教えて下さい!と問うと必ず出てくるのが、爪切り。“切れ味”がぜんぜん違うという。アメリカ人の友人に聞いたら、一度、日本製を使用したら、アメリカの爪切りとは無縁になる。「パチ、パチ」鋭く切れる日本製に対して、アメリカ製は「パチーン、パチーン」と力が5倍かかるし、切った爪が飛び散るらしい。米amazonの売上ランキングではネイル・クリッパーと入力すると日本製がトップに来ている。
◆「マヨネーズ」
特に、アメリカ人を虜にしているのが「キユーピー」のマヨネーズ。アメリカのAmazonでは、海外メーカーを抑え、マヨネーズ部門の売上第一位に君臨。レビューでは、10人の内、5人が★5つ。「キューピーを試したら二度と元のマヨネーズには戻れない」「日本のマヨネーズ食べたら外国産のマヨネーズ食べれなくなるってくらいにキューピーのマヨネーズは美味い」などと絶賛のコメントが続く。海外のレストランでは、キューピーマヨネーズを使用することで料理に付加価値をつけているところまであるそう。
◆日本のお菓子が全世界で大人気
「明治のチョコベビーやアポロチョコ」
日本のお菓子は全世界で大人気だ。日本ほど多種多様なお菓子をかわいいパッケージングで販売している国はほかにない。定番商品の明治のチョコベビーやアポロチョコが、米amazonで人気だ。レビューワー全員が満点(笑)。「すっかり中毒」、「これを愛せない者はいない」「チョコといちごラブの人のマストアイテム」というコメントが続いている。
「マルカワのガム」
昔懐かしいオレンジとかグレープのマルカワのガム。現在は駄菓子屋ではなくコンビニで20円で販売されている。レビューの平均点は3.2点とそれほど高くはないが、それでも12人が★5つの満点です(笑)。駄菓子でもこの人気。
ところで、これらの消費財製品は、専用の製造機械や原材料、生産技術など日本人らしい細かな工夫があってこそ作ることができる。すべからく、このような日本のヒット商品を海外で作ってもっと売ろうとすると機械や材料、生産管理などの日本人技術者必要になる。こういったものを仕組みとしてセットで売りに行けば日本の製造業はもっと潤うのではないかとずっと思っている。